エコエナジーのエコラベル基準

エコエナジーは再生可能エネルギーのその先を行きます

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このページでは電力とガスに対してエコラベルを付与する際の私たちの基準を紹介します。

基準の全文についてはエコエナジーネットワーク参加者よって採択された基礎文書である「EKOenergy – Network and label」をご覧ください(日本語版未翻訳)。原文採択時では購入された電力に関する基準のみが公開されましたが、再生可能ガス基準自社調達電力基準がのちに追加基準として採択されました。

1. 信頼性のあるトラッキングシステムと二重カウンティングの排除

エコエナジーは再生可能でグリーンなエネルギーです。それを証明するために発電源が信頼できる形で追跡され、その環境価値が二重にカウントされない仕組み(つまり1人もしくは1社のみがその環境価値を主張していることを完全に証明できる)になっていることが必要です。そのため私たちは温室効果ガスプロトコル(GHG)のスコープ2に適合する証明書システムのみの使用を認めています。ヨーロッパ地域ではEU法で定められたGuarantee of Origin(GO)システムを通じたもの、北米地域ではRECs(Renewable Energy Certificates)によるもののみを認めています。他の地域では各国によるトラッキングやI−RECを通したものを認めています。電力の発電と消費は同じ電力市場で行われていなければなりません。

2. 持続可能性

エコエナジーは持続可能な形で発電された再生可能エネルギーです。エコエナジーのラベル付きのエネルギーはエコエナジーネットワーク参加団体によって認められた持続可能性基準をクリアする必要があります。グリーンエネルギーをラベル付き電力として販売するためにはエコエナジー事務局か理事会による発電施設への認証が必要です。認証手順に関する詳しい手続きに関してはエコエナジー事務局までお問い合わせください。認証は無料で行っております。

持続可能性基準には以下の項目が含まれています:

  • 風力太陽光発電をラベル付き電力として販売する際にはその発電施設が自然保護区もしくは重要な鳥類生息地の外に設置されている必要があります。この基準は地熱発電や潮汐発電施設についても適用されます。
  • 水力発電へのラベル付与については、河川の連続性を維持し、回遊魚の遡上や降下を妨げず、河川生態系への影響を最小限に抑えた構造である必要があります。
  • バイオマス発電についてはその燃料源が有機廃棄物であるか、根、切り株やサイズの大きい加工材を除いた木質バイオマスによるものである必要があります。また発電に使用される燃料の50%は上記の燃料源が使用されていなければなりません。また発電施設の発電効率については75%以上を最低基準として設定しています。
  •  バイオガス発電については燃料源がエネルギー作物(バイオガスのために生産される作物)ではなく、農業や林業で発生する廃棄物を使用したものに限って認めております。Power-to-Gas (P2G)についてもガス生成に使用される電力源が電力の持続可能性基準を満たしていればラベル付与することができます。

3. 新規クリーンエネルギープロジェクトを通した追加性

エコエナジー使用は、世界に実際性を伴った変革を起こすことにつながります。エコエナジーラベル付き電力への需要を通して世界に新しいクリーンエネルギー施設を必要な地域に生まれます。

エコエナジーラベル付き電力の購入の際、最低で販売量1MWhごとに€0.10が私たちの気候基金へ投資されます。この基金を通して発展途上国の遠隔地においてクリーンエネルギープロジェクトへの資金援助を行います。エコエナジー使用という選択は追加の手間なしに世界へプラスになる変化を起こすことになるのです。

基金を通して支援を受けるすべてのプロジェクトは開かれた形で選定され、それぞれが国連の持続可能な開発基準の実現につながります。またこれらのプロジェクトへの支援はエコエナジーによる追加性、つまりグリーンエネルギー購入がさらなる便益になる、ということを維持することにつながります。

4. 監査と検証

エコエナジーのエコラベルは国内や地域内での監査と検査を元にしています。もし必要な情報が取得できない場合エコエナジーの基準を満たしているかを確認するために、独立した外部機関による監査を通してエコラベル付与の条件を満たしているかどうかの監査が行われます。詳しい監査の基準については私たちの基本文書である「EKOenergy – Network and label」をご覧ください。